胡蝶蘭は花が咲いたら綺麗ですし、長持ちさせたいと思うはずです。胡蝶蘭の花言葉は、「あなたを愛します」「幸福が飛んでくる」など幸せな言葉ですし、お祝いの品に選ばれ、豪華な見栄えなども好まれます。胡蝶蘭は意外とお手入れが簡単で寿命が長く、贈答用に好まれています。では、胡蝶蘭の植え替えや長持ちさせる方法など、いくつかご紹介します。
1.胡蝶蘭の花を長続きさせるコツ
胡蝶蘭の花は、1ヶ月以上にわたって楽しむことができ、根腐れしたりや病気にかからず元気に過ごせば50年ほど持つとも言われています。まず、2つ注意することがあり、水のやり過ぎによる根腐れ・直射日光による葉やけです。植え込み材料の表面が乾いて水気がなくなってから水を与えるようにするのがベストです。胡蝶蘭の置き場所は日当たりが良く、直射日光が当たらない明るい部屋に置くことです。温度も暖かく湿度も適切にあることで、胡蝶蘭はスクスク育ちます。
2.胡蝶蘭の植え替え時期について
胡蝶蘭を長持ちさせるためにも植え替えは必要になります。適切な時期としては、4月が最適で、遅くとも6月までには行うようにし、夏や冬は避けた方がよいでしょう。花が咲いている場合は、咲き終えてから植え替えを行い、頻繁な植え替えは根を傷めてしまうため、2年に1回程度で行うのがベストです。
3.植え替えに必要なものとは
まず用土を準備して、水苔やバークを使用するのが一般的です。胡蝶蘭は水苔で栽培されているため、バークに植え替えても問題はありません。大きさは少し小さめの素焼き鉢・4号鉢〜5号鉢を目安に準備して、胡蝶蘭の大きさに合わせて選びましょう。1株1株に分けてから寄せ植えにするなど、株数の分だけ鉢が必要になります。肥料・ハサミも用意しますが、ここで特に注意すべき点は、植え替えする際に使用する用具など全て消毒をすることです。病気が伝染しないように、最新の注意が必要になります。準備する鉢に関しても、古いものではなく、新しいものを使うことが大切です。
4.植え替え方法とは
全て準備を終えたら、花芽をハサミで切り除きます。この時、根を傷めないようにしましょう。花芽の切り方は2通りあります。3節の2センチ上で切る方法と根元で切る方法です。じっくり育てたい場合は根元から切る方法になります。早く花の開花を楽しみたい場合は、生え際から3節の2センチ上を切るやり方が最適になります。
また、植え替えする際には、古い用土は使用せず、傷んだ根や黄色くなった葉はハサミでカットして取り除く必要があります。そして、付いているパークや水苔など綺麗に取り除き、健康な根だけ残すようにします。
水苔の用土は、根の回りに水で湿らせた水苔を巻き付けます。ゆっくりと鉢の中へ入れ、15日から20日程は水を与えず、そのままの状態をキープします。様子を見てから、コップ1杯の水を10日に1回程度で与えるようにします。
バークの用土は、バークを一掴み鉢の中に入れ、固形肥料・バークを一掴み入れるようにします。ここでのポイントは、肥料が根に直接接触しないようにすることです。鉢の中心部に胡蝶蘭の株を入れ、周りにバークを敷き詰めて終わりです。植え替え後は、7日間程度、水を与えず、その後は7日に1回ペースでコップ1杯の水を与えるようにします。
5.植え替え作業を行う時の注意！
作業に入る前に手を綺麗に洗って消毒すること。そして使用する鉢やハサミなど全てにおいて消毒して、清潔な環境で作業を行うことが大切になります。胡蝶蘭は、とてもデリケートなので病気が伝染しないようにハサミなどは特に念入りに行い、火で炙って消毒するなど対策が必要になります。
また、自己流で胡蝶蘭の植え替えをするのは、知識不足で傷つけてしまうこともあるため、ちょっと不安だな〜と感じる場合は、プロの花屋さんに相談するとアドバイスをくれますし、適切な方法を指導されるので参考にするとよいでしょう。
植え替えは、胡蝶蘭にとって寿命を長持ちさせる最大のチャンスになりますが、やはり病気が移ることもあるため、しっかりと消毒対策など行うべきです。
6.胡蝶蘭のお世話について
ギフト用ラッピングなど、頂きものは綺麗ですが、最初の水遣りの際には取り外すようにしないと、鉢内が水分湿度過多でカビや根腐れなど病気の原因になります。水やりも10日に1回程度で、株の根元にコップ１杯の水を与える感じで良いです。置き場所は、日当たりがよいレースのカーテン越しで、15℃以上（最低10℃）を保ち、風通しの良い場所が最適な環境になります。なるべく胡蝶蘭の花びらに触れることがないよう、カーテンやペットなどは、当たらないようにするよう鉢を置きましょう。エアコンの風が直接あたる場所は避け、通気性がよいところを胡蝶蘭は好みます。エアコンなどで空気が乾燥している時期は、胡蝶蘭は適度な湿度も必要なため、葉は霧吹きで1日1回スプレーするのも効果的ですし、健康的に育ちます。
